

全国の自治体の1/4に本屋がないという。2023年に文化庁が実施した国語に関する世論調査では、約6割が「1カ月に1冊も本を読まない」と答え、不読率も高まっているとされる。人口が減り、ネットでも本が買える時代に、リアルな場としての本屋は持続可能か。コモンの場として本屋の可能性は。現場のさまざまな試みを取材し、建築×本屋の視点からも考える。
「あなたの街に本屋はありますか」より
書店ゼロ自治体マップ 2
新しい書店の形
〈森岡書店〉 一冊の本だけを扱う本屋|森岡督行 3
〈CAVA BOOKS〉 独立でも孤立でもない本屋|宮迫憲彦 4
〈行政直営八戸ブックセンター〉 「本のまち」をつくる|石木田 誠 5
〈読書屋 息つぎ〉 町に本屋があるといい|武内 優 7
書店建築の歴史
書店建築と四つの近代|菊地尊也 8コラム
旧香川県立体育館 ブックラウンジ併設ホテルとしての再生案|青木 茂 11
建築家が設計した書店
〈教文館・聖書館ビル〉 伝道と文化の発信地教文館・聖書館ビル|平井 充 12
〈散策舎〉 まちと森のあいだにある場所|米田雅樹 13
〈八文字屋〉 山形のまちに刻まれた本屋の風景|追沼 翼 15
〈コ本や honkbooks〉 コ本や honkbooksの並々ならぬ日々|山川 陸 16
〈まちの本棚〉 街に外を引き込み街を外に発信する|富永明日香 18
〈HUT BOOKSTORE〉 静かな能動、まちに受動|倉橋友行 19
鼎談/未来に向けて
書店のない地域に、どう知の場を届けるか 書店・建築・流通の交差点|追沼 翼+鎌垣英人+前田 昇 20
エッセイ
書店の「機能と祈り」|荻田泰永 23
映画 本のまちにて
新たなる表現の場をもとめて 神保町で広がる在日中国人コミュニティ|菊池来美 25