

「少子高齢化対策」という。対策しても、しなくても、人口は減る。「人口爆発」が懸念され、宇宙船地球号の「成長の限界」が叫ばれたのは50年前だった。人口の多い大国が、必ずしも幸せではない。「小国寡民」といったのは老子である。ならば、小さく、少なく、生きていく。2026年、年の初めに、そんな夢を語りたい。
「小国寡民 小さく、少なく、生きていく」より
小国寡民の思想
「小国寡民」という選択 縮小社会における豊かさの思想|内山 節 4
小さくあることを選び取ったコミュニティ
最後まで自分らしく、一人で逝かせない住まい 高齢者集合住宅「むすびの家」|中川寛子 6
どっぽ村の暴悪大笑面と如来相|川井 操 8
信州共働学舎(立屋・真木)の生活と思想 小さいからできること|帰山俊二 10
人口減少社会の未来予想図
<人口動態> 避けられない人口減 縮小社会移行への処方箋|伊藤公雄 12
<エネルギー> 成長による文明崩壊か縮小による持続か|松久 寛 14
<財政と社会保障> 非合理的な国家会計制度 今こそ改める時|仲野晶子 16
<農業> むらに働ける人がいなくなって米騒動が始まった|大野和興 18
<教育> 子どもの成長を保障する地域協働の「教育圏域」を|葉養正明 20
<医療>「足るを知る」のすすめ|高鍬 博 22